被災宿泊体験

「災害列島」と言われてもおかしくないほどの自然災害に見舞われる我が国日本。
我々の支部エリアにもそれぞれの地域に指定避難所が設置されています。
幸いなことに私たちの活動エリア内では近年大きな災害には遭遇していません。
しかし、気候変動、南海トラフ地震と自然災害のリスクは年々高まるばかり。
そこで必要になるのはまさかの有事の際に、わが身や家族、地域を守ることができるのか?
コロナ禍の中、想定されている避難所での避難生活は安心してすごせるのか?
そんな疑問を建築の専門集団として、地域の方々と1泊2日の体験を通じて学ぶ機会を設けました。

【11月7日】
趣旨説明の後、防災士会の藤原さまより段ボールベッド、災害時障がい者用バンダナのご紹介。
 
班わけ後、4班に分かれダンボールシェル―タ―を製作します。
ダンボールシェル―タ―は工学院大学様が考案されたシェルターを了解を得て使用させていただきました。
工学院大学様の当該webサイトはこちら

※またこの様子を工学院大学様のwebサイトでもシェアしていただきました。
ありがとうございます!!

最新タイプは折り畳み式で、平常時にストックし易く、有事に迅速に対応できるような仕様で考えてあります。
製作しやすいよう当支部で詳細の寸法を付け加えさせていただきました。

製作していきますがなかな手強い!
 

 

一番早く1棟を竣工させたのは3班の更衣室。
 
二番目に竣工したのが2班、4班の個室シェルター(寝室)
  


もっともレベルの高かった折り畳み式の「クロスウォールシステム」を採用されたタイプ3
 
インテリアドアやキッチンパネルの梱包材を使用したため、折り目で壁がたわんでしまいましたが、
参加者さまが独自に建築士の指示もなく段ボールで筋交いを張り付け耐震補強!
そして窓を新設し、マーカーでデコレーション。
実は夕食の準備までに制作できず、夕食後に残業してようやく1班のシェルターが完成。
モデルハウスの展示場のようになりました。

そして夕食の非常食パッククッキングのスタートです。
今回防災意識が高く、無添加、栄養学を日夜追求し続ける京都のカリスマクッキングママ伊藤佳世先生をお招きし、
通常の非常食ではなく、どのご家庭の冷蔵庫等にも常備されているであろう食材や調味料を用いて、最低限の水と燃料で美味しくておしゃれなお料理を目指します。

佳世先生のwebサイトはこちら

 

  
今回の調理法はお鍋にお湯を沸かし、レシピ通りの具材をナイロン袋に入れて袋ごとお鍋で湯煎するだけ。
ナイロンがなべ底に癒着しないようお皿を入れておきます。
 

パッククッキングでクラムチャウダー、パッククッキングで豆ご飯、
パッククッキングで切り干し大根の煮物、鯖缶でちゃんちゃん焼き風
の完成。
避難生活では食材の偏り、食物繊維の不足、ストレスが原因で便秘による体調不良が発生しやすいことが分かっています。
そんな問題点を解消してくれるレシピ。しかも美味しくて有事に限らず日常食として普通に食べられる出来上がりです。
有事を想定しつつ期限までに日常でも消費しながら備蓄していくことを「ローリングストック」と呼ぶそうです。
あまりのおいしさに完成したお料理のアップを撮り忘れちゃいました。
食材を切る際のまな板は牛乳パックを使いまな板を洗わなくいいようにしています。
食器も断水で洗い物ができないことを想定し新聞紙のお皿にラップを敷いています。

夕食後も有事が発生したことを前提とした食のあり方をお勉強します。
  
夜のお勉強を終え避難所へ徒歩で戻ってしばしのくつろぎタイムです。
防災士会さんからご紹介いただいた段ボールベッドはソファーに変身し女子会も出来ます。

【11月8日】
起床後調理&食事会場の兎塚地区公民館へ移動し朝食の準備です。
発酵いらずのクイックブレッド、ミネステローネ、火なしでお麩ココアを
パッククッキングで作ります。

完成!写真の撮り方にセンスがなくてすいませんm(__)m

朝食後は片付けを済ませ、再度避難所へもどり被災宿泊体験全体を通して検証をワークショップで振り返ります。
・全体を通して良かった点・悪かった点
・非常食について
・準備しておいたほうがいいもの、備えておいた方がいいもの
・寝床・更衣室など個人ブースの作成・使用感について
 
多くの意見が出ました。
わずか1泊2日の被災宿泊体験を通じ、感じ方も様々で貴重なご意見を賜ったと思います。
  


一般公募でこれほど防災意識の高い方ばかりが参加していただいたことは驚きを隠せません。
受講の合間でも常に防災に関わる話題で満ち溢れ、勝手にディスカッションが行われていました。
非常食講師の伊藤さま、防災士会さま、香美町社会福祉協議会の皆さま、一般の奥さま、親子連れのご家族さま、
シェルターを考案され図面提供いただいた工学院大学さま、会場を提供いただきました香美町さま、避難所泊用のテント等をお借りした兎和野高原野外教育センターさま、
段ボールのご提供をいただいた各事業所さま、当支部の趣旨にご賛同いただきご協力くださり深く感謝申し上げます。
自然災害を無くすることは出来ません。しかし、防いだりりスクを減らすことは可能であると思います。
今後とも何卒ご指導ご鞭撻いただき「互いに生き抜く力」を付けて行こうではありませんか。

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